鮪の歴史

【鮪の歴史】
室町時代になると、熟成期間を短縮した「ナマナレ」が登場し、鮪は魚とめしつぷ飯を組み合わせる料理へと変化していった。ホンナレでは洗い流していた飯粒が、熟成期間が短縮されたために原形をとどめるようになったのだ。鮪の歴史に詳しい日比野光敏さんによると、「ナマナレが登場したのは、長期保存よりも酸味を楽しむようになったからでしょう。また、貴重品だった米も捨てずに食べたいという気持ちが、ナマナレを普及させたのではないでしょうか」ということだ。そして、それならいっそ熟成させず、すぐ食べる方がいいと「早鮪」の登場をうながしたのである。日比野さんは、「元禄の頃には、すでに米酢を使った鮪が普及していたようでぷんかさけかすす。文化年間(一八○四〜一八)になると酒糟で作る安価な酢が登場し、これも、早熊の流行に影響したと考えられます」ともいう。こうして「早鮪」が普及していく一方で、上流階級がたしなむ鮪は、あいかわらず「ナマナレ」のままでおわりあゆあった。尾張・徳川家では、名産の鮎鮪を幕府への献上品や、諸藩への贈答品としていたという記録がある。


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